2011年9月18日日曜日

演出家の目

このところ、街ゆく人びとの姿を
よく見ている。
いろんな人たちがいる。
その人たちが、一体どんな人間なのかを
見ながら、想像している。

身体の特徴、歩きかた、しぐさ、表情から
その人が、どこに向かっているのか
その人が、どんな状況なのか
その人が、なにを求めているのかを
ひたすら、ひたすら
見えてくることから、想像する。

気づいたら、これは演出家の目線だ。

創造の場から離れていても
人間をいつもそんな目線で見てしまう
悲しいさがではあるが
楽しんでいるのも事実です。

そして、ひとつ思ったこと。
日本人に、いま携帯電話がなくなったら
一体どうなるのだろう。
街ゆく人びとの多い場合は半分くらいが
携帯を操作している。
人間の歴史のなかで
歩きながら、こんなにも道具を使っていた時代が
果たしてあっただろうか。

これが進化なのか、退化なのか、分からないが
携帯をちょっとしまって、まわりの世界に目を広げると
秋の気配が感じられたりもするのです。